「マクロの記録」を使う例を紹介したいと思います。
(「マクロの記録」を使ったマクロ作成の方法について下記の記事をご覧ください)
「マクロの記録」を使用した転記作業
こちらの記事では、マクロを使った転記作業の例を紹介します。単なる転記だけだとコピペと同じなので、以下の3つの要素を含む作業にします。
①1行を選択して転記する。
②転記先の表(別のエクセルシート)に、上から順番に埋めていく。
③転記が済んだ行について、「転記済」列に「済」と入力する。
転記することは多いから、色々と応用できそうだブゥ。
マクロの記録の方法
1.IDが2の行を転記する作業で、「マクロの記録」をしたいと思います。
ID列の2(①B7セル)を選択し、②「相対参照で記録」をクリックして、
③「マクロの記録」をクリックして、マクロの記録を開始します。
(注:「相対参照で記録」をクリックしておかないと、セルの位置関係が記録されません)
2.「マクロの記録」のウィンドウが開きますので、①「マクロ名」を入力し、
②「OK」をクリック。
(ここでは、マクロ名を「転記」にしています)
3.ID列から、発注金額をドラッグして選択して、コピー(「Ctrl」+「C」)します。
4.転記先のシートに、ペーストします。
ただし、転記先の表の中で、一番上の空欄を選択して、ペーストする必要があります。単純に下図の「B5セル」を選択してペーストすると、マクロの実行をした際に、常に「B5」セルにペーストしてしまい、上書きになってしまうためです。
では、どのように一番上の空欄を選択するか?ですが、ここでは「Ctrl」+十字キーを使います。この操作で、「入力のある端のセルまでスキップ」できますので、こちらを活用して下記のように操作します。
①「B14」セルをクリックして選択
②「Ctrl」+「↑」(最初に入力がある「B4セル」が選択される)
③「↓」(これで、一番上の空欄のセルが選択される)
5.ペーストする(「Ctrl」+「V」)
6.転記元の表の「F7」セルに「済」と入力
7.「記録終了」をクリック。これで、「マクロの記録」は完了です。
マクロの実行
繰り返し実行しやすいように、実行ボタンを作成したいと思います(下図ではボタンの名前を「転記にしています」)。
(ボタンの作成方法は、こちらの「実行ボタン」の作成 をご覧ください。)
転記したい行のID列を選択して、マクロを実行すれば、「マクロの記録」をした時と同様に実行されます。例えば、ID4の「B9セル」を選択して、マクロを実行すると、
下図のように転記され、転記元の表の「F9」セルに「済」と入力されます。
(参考)1つの作業だけ繰り返す方法(「F4」キー)
マクロとは関係なく、1つの作業を繰り返す簡単な方法として「F4」ボタンを使用する方法があります。
例えば、繰り返し、選択したセルの色を黄色にしたい、といった場合です。
下図の例では、「B7」セルを選択して、黄色にした後、「B9」セルを選択して、「F4」キーを押すと、「B9」セルも黄色くできます。
なるほど、1つの操作だけなら、これは楽だブゥ!
まとめ
「マクロの記録」を使った例として、転記作業や入力作業を紹介しました。
膨大な量のデータをVBAを使わず処理するのに、有効なので、試して頂ければと思います。
コメント